①労働衛生管理体制の確立

労働衛生対策を進めるにあたっては、まず、作業環境、作業方法と労働者のかかわりを明らかにした上で、労働者の健康障害をもたらすことのないよう適切な措置を講じるとともに、快適な職場環境の形成を進めることが必要です。

このためには、経営トップの指揮の下、衛生管理者、産業医を中核とした労働衛生管理体制を確立するとともに、労働衛生教育の徹底による労働衛生活動に対する正しい認識のもとで、作業環境管理作業管理健康管理を総合的に実施することが必要です。

さらに、心身両面にわたる健康づくり、メンタルヘルス対策、過重労働対策も活力ある職場を維持するために重要な取組みとなります。
事業者は、労働衛生管理が事業活動を展開する上で不可欠な要素であること を認識する必要があります。
そして、労働衛生対策を円滑かつ効率的に推進するために、総括安全衛生管理者、衛生管理者、安全衛生推進者、衛生推進者、産業 医等の責任の明確にして、必要な権限を与え、労働衛生対策を推進するための組織を確立することが必要です。

加えて、各種の対策を有効なものにするためには、現場の労働者を含むすべての関係者が、積極的に労働衛生活動に参加することや衛生委員会等を効果的に運営することが大切です。