①建設業における労働災害

労働災害全体に占める建設業の割合は、約15%です。
死亡災害に占める建設業の割合は、全産業の1/3を占めています。

建設業での死亡災害は、「墜落・転落災害」が40%程度を占め、次に「崩壊・倒壊」「交通事故」「激突」「飛来・落下」「はさまれ・巻き込まれ災害」等々の災害と続いています。

死傷災害としては、「墜落・転落災害」が35%程度を占め、次に「はさまれ・巻き込まれ」「転倒」「飛来・落下」「切れ・こすれ」「動作も反動・無理な動作」「激突」等々の災害となっています。

災害原因として「不安全な状態」においては、「作業方法の欠陥」が最も多く、その内訳は「安全の不確認」「技術的・肉体的な無理」等となっています。
また、2番目に多い「部分的、自然的不安全な状態」については、「物の置き方、作業場所の欠陥」「自然の危険」「作業環境の欠陥」等となっています。

また、建設技能労働者の不足や若年入職者の減少、技術・技能の伝承などの課題もあります。
従って、今までにもまして効果的な労働災害防止への取り組みが求められています。