●転倒災害の防止

休業4日以上の死傷災害の中においても、転倒災害が最も多く発生しています。

高年齢労働者は身体の平衡機能や敏捷性、視認性が低下するため転倒しやすく、また、つまづいて転倒しただけであっても災害の重篤度が高まる傾向があります。

今後、労働力人口の高齢化が一層進行すると見込まれていますので、事業場における転倒災害防止対策は極めて重要になってきます。

転倒対外防止対策

転倒災害の典型的なパターンは、「滑り」「つまずき」「踏み外し」の3つです。
一般的には以下のような転倒防止対策が挙げられます。

  1. 作業通路における段差や凹凸、突起物、継ぎ目等の解消
    例:KY(危険予知)活動の活用
  2. 4S(整理・整頓・清掃・清潔)の徹底による床面の水濡れ、油汚れ等のほか台車等の障害物の除去
  3. 照度の確保、手すりや滑り止めの設置
  4. 危険箇所の表示等の危険の「見える化」の推進
    例:通路等における転倒災害のリスクに応じた「危険マップ」の作成、ステッカーの貼り付け
  5. 転倒災害防止のための安全な歩き方、作業方法の推進
  6. 作業内容に適した防滑靴やプロテクター等の着用の推進
  7. 定期的な職場点検、巡視の実施
  8. 転倒予防体操の励行