転倒災害の典型的なパターンは、「滑り」「つまずき」「踏み外し」の3つです。
一般的には以下のような転倒防止対策が挙げられます。
- 作業通路における段差や凹凸、突起物、継ぎ目等の解消
例:KY(危険予知)活動の活用 - 4S(整理・整頓・清掃・清潔)の徹底による床面の水濡れ、油汚れ等のほか台車等の障害物の除去
- 照度の確保、手すりや滑り止めの設置
- 危険箇所の表示等の危険の「見える化」の推進
例:通路等における転倒災害のリスクに応じた「危険マップ」の作成、ステッカーの貼り付け - 転倒災害防止のための安全な歩き方、作業方法の推進
- 作業内容に適した防滑靴やプロテクター等の着用の推進
- 定期的な職場点検、巡視の実施
- 転倒予防体操の励行
また、多くの事業場で行われている以下の安全活動も転倒災害の防止に有効です。
- 4S活動
「整理・整頓」で通路上の荷物への「つまずき」による転倒を防ぐことができ、「清掃・清潔」で油汚れ・水漏れ 水濡れなどによる「滑り」を防止することができます。
また4S活動が徹底されれば、ムリ・ムダ・ムラがなくなり作業性が向上し、生産性の向上も期待されます。 - KY(危険予知)活動
KY活動で確認された行動目標や指差し呼称項目を一人ひとりが作業の中で実施 することにより、要所要所での集中力を高め、安全を確認しながら作業を行ないますので、転倒災害の防止に効果があります。 - 危険の「見える化」
転倒の恐れのある箇所が容易に分かれば、慎重に行動することができます。