①酸素欠乏症等の健康障害

酸素欠乏症・硫化水素中毒(以下「酸素欠乏症等」という)は、致死率が高く非常に危険ですが、作業環境測定、換気、送気マスク等の呼吸用保護具の使用などの措置を適正に実施すれば発生を防ぐことができます。

酸素欠乏症等の特徴は次のとおりです。

酸素欠乏症
空気中の酸素濃度が通常の濃度よりも低下している状態を酸素欠乏といいます。
酸素欠乏の状態にある空気を吸入し、酸素欠乏症にかかるとめまいや意識喪失、さらには死に至る場合もあります。

硫化水素中毒
硫化水素は自然界の様々な現象の中で発生しています。
汚泥等の撹拌や化学反応等によっては急激に高濃度の硫化水素ガスが空気中に発散されることもあります。
硫化水素ガスは臭覚の麻痺や目の損傷、呼吸障害、肺水腫を引き起こし、死に至る場合があります。

酸素欠乏症等を防止するためには、次のような対策を講じる必要があります。

なお、酸素欠乏症あるいは硫化水素中毒が発生するおそれのある場所として法令で定められた場所を「酸素欠乏危険場所」といいます。