OSHMSの規格・基準には「ISO45001」のほか、「厚生労働省指針」「ILOガイドライン」等がありますが、これらの内容に大きな違いはありません。
以下は、厚生労働省指針を例としての説明です。

<中央労働災害防止協会資料>
これまでの安全衛生管理との相違点
これまでの安全衛生管理は、法令遵守に主眼が置かれがちでしたが、その結果を集約し、優先順位を付けた上で、計画的に改善措置を講じるという仕組みになっていなかったために、改善状況の評価(フォローアップ)が十分になされていないために、必要な対策が欠落するということもみられました。
労働安全衛生マネジメントシステム(以下「OSHMS」という)は、下記を目的としています。
- 事業者が労働者の協力の下に、一連の過程を定めて、継続的に行う自主的な安全衛生活動を促進し、事業場の安全衛生水準の向上に資すること
このため、リスクアセスメントの結果をもとに、下記のサイクルを回すことを求めています。
- 「計画を立て」(Plan)
- 「計画を実施し」(Do)
- 「実施結果を評価し」(Check)
- 「評価を踏まえて、見直し、改善する」(Act)
また、これらの活動を支える基本要素として「体制の整備」「労働者の意見の反映」「明文化」「記録とその保管」なども実施することになります。