厚生労働省は令和2年3月16日に「高年齢労働者の安全と健康確保のためのガイドライン」(エイジフレンドリーガイドライン)を公表しました。
このガイドラインは、事業場と労働者に求められる取組みを具体的に示したものであり、「人生100年時代に向けた高年齢労働者の安全と健康確保に関する有識者会議 報告書」(令和2年1月、厚生労働省)を踏まえて策定されたものです。
事業者に求められる取組み
高年齢労働者の就労状況や業務の内容など各事業場の実情に応じて、法令で義務付けられているものに加え、実施可能な高齢者労働災害防止対策に積極的に取り組むよう努めることが求められています。
【具体的な取り組み】
- 安全衛生管理体制の確立等
- 職場環境の改善
- 高年齢労働者の健康や体力の状況の把握
- 高年齢労働者の健康や体力の状況に応じた対応
- 安全衛生教育
労働者に求められる取組
生涯にわたり健康で活躍できるようにするため、事業者が実施する労働災害防止対策の取組みに協力するとともに、自己の健康を守るための努力の重要性を理解し、自らの健康づくりに積極的に取り組むよう努めることが求められています。
【具体的な取組み】
- 健康診断等による健康や体力の状況の客観的な把握と維持管理
- 日常的な運動、食習慣の改善等による体力の維持と生活習慣の改善
国・関係団体等による支援の活用
事業者は労働災害防止対策に取り組むに当たり、国・関係団体等による支援策を効果的に活用することが望まれます。
- 個別事業場に対するコンサルティング等の活用
- エイジングフレンドリー補助金等の支援策の活用