②外部被ばくの防護

X線装置、荷電粒子加速装置、放射性物質装備機器および放射性物質の取扱い作業では、照射された放射線を体の外から受け被ばくするので、これを外部被ばくと呼びます。
外部被ばくの防護では、以下に示す防護対策が基本となりますが、放射線管理組織を確立して、作業環境測定、放射線装置等の定期自主検査、各種記録の整備を行うことも重要です。

ア.放射線源の隔離
放射線装置は原則として区画された専用の場所に設置し、管理区域、立入禁止区域を設定して必要のない者の立ち入りを禁止します。
放射性物質の取扱いは、専用の器具を用いるか、または遠隔操作装置によって取り扱うようにし、素手で扱うことは厳に慎まなければなりません。

イ.遮へい
放射性物質の取扱いに当たっては、含鉛手袋、鉛エプロン、防護メガネ等の着用によって被ばく線量の低減を図る必要があります。
また、放射線源と作業者の間に遮へい壁等を設けて作業位置の放射線レベルを下げるようにします。

ウ.作業管理
放射線業務では、取り扱う放射性物質や作業場所の放射線レベル等を考慮した作業方法、作業時間などに関する適正な作業計画を立てます。
また、一定の放射線業務については、作業主任者を選任して作業を行います。