OSHMSの構築に当たっては、従来から取り組んできた安全衛⽣活動の蓄積を基礎とすることが重要です。
労働安全衛⽣法に基づく安全衛⽣管理を基本として、職場巡視、機械・設備・作業環境や作業⽅法の改善、各種教育、災害原因の調査・分析のほか、日常的な安全衛生活動(危険予知、ヒヤリハット報告、4Sなどの活動)等のすでに取り組んでいるものについて、OSHMSの観点から⾒直しを⾏います。
現状の活動をベースとしてOSHMSへの移⾏をしていくことを考えていけばよいのです。
また、組織の体制や活動のレベルなど自らの実態を把握しないと、クリアすべき課題は解決できません。
現状を把握した上で、OSHMSの指針等に基づき不⾜している事項を補っていきます。
以上のように、OSHMSの構築は、無理のない計画を⽴てて、段階的に充実させていくことになります。
まず、導⼊段階として、構築の担当者を定めて、次のような事項を実施します
- 事業者の意向の具体的な内容の把握・確認
- 関係者へのOSHMS導⼊の説明
- 導⼊時の推進体制の整備およびその指揮
- 導⼊スケジュールの⽴案および周知
- 導⼊スケジュールに従った実施状況の確認
- 事業者、関係者、安全衛⽣委員会等への実施状況の報告
<OSHMS構築の具体的なプロセス>
- 事業者によるOSHMSの導⼊宣⾔
- OSHMS導⼊のための当⾯必要な組織の設置
- 各担当者等に対する研修の実施等による⼈材の育成
- OSHMSの整備のための現状把握
- 危険性⼜は有害性等の調査および実施事項の決定
- 安全衛⽣目標の設定
- 安全衛⽣計画の作成
- 体制の整備(システム各級管理者、⼈材・予算の確保、教育等)
- 安全衛⽣計画の実施
- 安全衛生目標の達成状況や安全衛生計画の進捗状況の管理
- システム監査の実施