電離放射線障害の防止対策
①電離放射線による健康障害
電離放射線は、医療における診断・治療、工業用の非破壊検査や物の厚さの測定に利用されているほか、原子力発電所の燃料等から発生するなど、さまざまな分野に関係しています。 これらの内容を含め、放射線装置、放射性物質から発生する電離放射線の被ばくに...
②外部被ばくの防護
X線装置、荷電粒子加速装置、放射性物質装備機器および放射性物質の取扱い作業では、照射された放射線を体の外から受け被ばくするので、これを外部被ばくと呼びます。 外部被ばくの防護では、以下に示す防護対策が基本となりますが、放射線管理組織を確立し...
③内部被ばくの防護
非密封の放射性物質を取り扱う作業では、放射性物質の飛沫等が空気中に広がったり、身体、衣服、設備機器等の表面に付着したりする汚染が生じます。 汚染が生じると、作業者が呼吸によって体内に放射性物質を取り込んだりするほか、皮膚に傷口があったりする...
④被ばく管理
放射線業務従事者の被ばくの限度として、実効線量で5年間につき100mSvを、かつ、1年間につき50mSvを超えないことなどが定められています。 なお、妊娠可能な女性については、3月につき5mSvを超えないこととされています。 放射線業務従事...
⑤健康管理
雇い入れ、配置換えの際および6月以内ごとに1回、定期に健康診断を行い、その結果に基づいて適切な事後措置を行います。 健康診断結果の記録は30年間保存することになっています。