②作業環境測定の測定の方法

作業環境測定は、労働者の働いている環境の状態を把握し、その結果に基づいて設備の改善等の措置を講じるために行うもので、その結果は作業場の実態を的確に表している必要があります。
従って、作業環境測定は客観的であり、かつ、十分な精度が要求されます。
そこで、労働安全衛生法では作業環境測定基準に従って行うこととされています。

作業環境測定基準には、作業環境測定を行うべき対象ごとに次のような内容が定められています。

  1. 単位作業場所の設定方法
  2. 測定点の設定方法
  3. 測定時刻および測定時間の選定方法
  4. 測定に用いる機器の種類

なお、作業環境測定を適切に実施するためには、事前の調査が非常に重要です。
測定点の設定についても、それを正しく行うためには、作業場所の状況、労働者の行動範囲、測定対象物等の性質などを熟知しておく必要があります。