⑨ 4 労働衛生コンサルタント(労働衛生工学)口述試験やり取り

(令和6年1月中旬、大阪会場1日目)

口述試験の試験官とのやり取りは15分であり、概ね上記のとおりでした。

 3回受験した口述試験の難易度・複雑度を振り返ると安全・衛生双方のコンサルタント試験を受けた受験生の皆さんが指摘している通り、労働衛生コンサルタント試験の口述試験が質問で深くその内容を試問されているように私も感じられました。

  一方で、労働衛生コンサルタント試験(保健衛生)と労働安全コンサルタント試験(土木)の口述試験では「受験動機」について質問されましたが、労働衛生コンサルタント試験(労働衛生工学)の口述試験では労働衛生の経験年数とその中身についてのみ聞かれ、受験動機については聞かれませんでした。この点は、振り返ってみて驚いたことを記憶しています。

今後、「化学物質の自律的管理」は重要な施策になりますので、労働衛生コンサルタント試験(保健衛生)の区分を受験される皆様もぜひ理解していただきたい内容だと思います。
特に、「法令未規制物質を少量使用している状況が認められました。」という状況を想定した質問は、頻度も重要度も増してくるものと考えられます。
私の再現回答では言及できていませんでしたが、「リスクアセスメントの実施と結果に基づく措置の実施」について説明することも求められていると考えられます。

終わりの方で試問された「局所排気装置の主ダクトと枝ダクトにおいて、バランスを取らなければならない理由は何であるか。」についてが、一番詰まったように思います。
沼野先生の『新 やさしい局排設計教室』(第7版、294ページ)を見ると、試験官は「静圧のバランスを取る。」という回答を求めていたのではないのかとも思いましたが、そこまで頭が回らなかったことが悔やまれました。

少しでも参考になればと思います。