社会福祉施設の安全衛生診断のすすめ

労働災害は長期的には減少傾向にありますが、労働災害の中で第三次産業が占める割合が年々高まっており、近年では労働災害全体の4割を超えて推移しています。
社会福祉施設における休業4日以上の労働災害による死傷者数は、2023(令和5)年には14,000人を超え、近年急増しています。

社会福祉施設における労働災害の特徴としては、「腰痛」などの「動作の反動・無理な動作」による災害が最も多く、「転倒」による災害も多く発生しています。
これらの災害が介護・介助作業中に発生した場合、利用者の方が怪我をするおそれもあり、労働災害防止は作業者のみならず、利用者の安全確保からも重要であるといえます。