小売業関係事業場の安全衛生診断のすすめ

労働災害は長期的には減少傾向にありますが、労働災害の中で第三次産業が占める割合が年々高まっており、近年では労働災害全体の4割を超えて推移しています。
特に、小売業については、第三次産業の中で最も労働災害が多く、休業4日以上の労働災害による死傷者数は、2014(平成26)年には13,300人を超え、年々増加傾向にあります。

小売業における労働災害では「転倒」災害が最も多く全体の3分の1を占めていますが、転倒災害は従業員だけでなく来客者にも起こりうるものです。
転倒防止には「整理、整頓、清掃、清潔」、いわゆる「4S活動」の徹底が重要ですが、4S活動の徹底は、単に労働災害防止に効果があるだけでなく、在庫管理等にも資するものであります。
また、腰痛などの「動作の反動・無理な動作」による災害も多く発生しています。
※年齢別に見ると、29歳以下に比べ60歳以上の災害発生率(千人当たりの発生件数)が3倍となっています。
そこで、長年産業界で培ってきた経験・ノウハウを持つ私ども労働安全コンサルタント並びに労働衛生コンサルタントを貴事業場の安全衛生診断の実施等に活用頂き、貴事業場の事業活動のなお一層の充実化に役立てていただければと存じます。