飲食店事業場の安全衛生診断のすすめ

労働災害は長期的には減少傾向にありますが、労働災害の中で第三次産業が占める割合が年々高まっており、近年では労働災害全体の4割を超えて推移しています。
特に、飲食店については、第三次産業の中で労働災害が多く、年間の労働災害発生件数が4,000件を超える高水準で推移し、なお増加が続いています。

飲食店における労働災害では水ぬれ床による「転倒」災害が最も多く全体の約3割を占めていますが、転倒災害は従業員だけでなく来客者にも起こりうるものです。
転倒防止には「整理、整頓、清掃、清潔」、いわゆる「4S活動」の徹底が重要ですが、4S活動の徹底は、単に労働災害防止に効果があるだけでなく、在庫管理等にも資するものであります。
また、刃物による「切れ・こすれ」、揚げ物調理中や熱い鍋による火傷などの「高温・低温の物との接触」、腰痛などの「動作の反動・無理な動作」による災害なども多くあります。
食品加工機械による災害は重篤化する場合もあります。

 

そこで、長年産業界で培ってきた経験・ノウハウを持つ私ども労働安全コンサルタント並びに労働衛生コンサルタントを貴事業場の安全衛生診断の実施等に活用頂き、貴事業場の事業活動のなお一層の充実化に役立てていただければと存じます。